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365日きれいな空気を維持するには?

コラム

住宅には多くの汚染源があり放っておくと空気はどんどん汚れていきます。
建材や家具などからでる化学物質やカビやダニといった微生物に起因する有害物質も人体に悪影響を及ぼします。
また昨今はウイルス感染を防ぐために換気の重要性が取り上げられるようになりました。
近年は住宅の気密性能が向上し空気の汚染濃度が高くなりやすいのでより注意が必要です。

室内の空気をきれいにするための換気の基本

空気中の有害物質を除去し空気をきれいに保つためには24時間換気が最も効果的です。
建築基準法でも2003年からすべての建造物に24時間換気システムを設置することが原則として義務付けられています。

換気計画は新鮮な空気を取り込みたいクリーンゾーンに給気口を設け、汚染物質を拡散したくないダーティゾーンに排気設備を設けることが基本となります。
クリーンゾーンはリビングや各個室、ダーティゾーンはトイレや浴室、キッチンなどです。
給気口と排気口は充分離して設置することが重要でクリーンゾーンから入った空気がダーティゾーンから排気されるように計画します。各室のドアなどは空気の移動を妨げないようにアンダーカットを設置したり、ガラリを設けます。

熱交換換気システムで快適な温熱環境を実現

きれいな空気環境を維持するために24時間換気は欠かせませんが、それによりせっかくの冷暖房が逃げてしまっては快適な空間になりません。
そこできれいな空気と快適な室温を両立させるために熱交換換気システムがあります。
屋外から取り入れた空気に室内排気の熱を移し替える換気方式です。外気を直接給気口から室内に取り込む換気方式に比べて熱損失がとても少なくなります。
換気による熱損失を軽減し湿度も調節できるので年間を通して快適な室内空間を保つことができます。

熱交換換気システムはダクト式やダクトレス式などがあり、メンテナンスもさまざまなものがあるのでリノベーションで設置する際は自宅に最も適したタイプのものを検討しましょう。

Written by ソラルテ空間設計 上原香織

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